オーベルジュ・コムニにて |
オーナーは有名なソムリエである田中孝一さんで、北海道の食材は日本一だといつも話してくれた。その言葉の通り、自然の味を活かした食事はとても美味しかった。「南極から持ち帰った何百年前の氷」というのを味わったのもここだったし、焼きたてのパンにオリーブオイルと岩塩を付けて食べると旨いというのを知ったのもここだった。
冬季は東京でお店を切り盛りし、雪解けとともにこの地のオーベルジュにやってくるオーナー。人慣れしていないアクアは毎年大きな声で吠えちゃったけれど、「ワンちゃんは吠えるのが当たり前」と優しかった。
小さなアクアも人間で言うとオジサンになり、片道4時間のドライブは辛いだろうと、ここ数年は行くことがなかったけれど、来年あたりは…そう思っていただけに残念。年に一度、4回だけの宿泊だったけれど、僕ら家族にはかけがえのない思い出の場所として記憶に残っていくに違いない。
何ヘクタールあるのか分からない広大な草原をみんなで走り回って遊んだこと、アクアは覚えているかなぁ。きっと覚えているよね。だって写真を見るとすごくいい笑顔ばっかりだもんね。