かなり前からiTuneの音をもう少しきれいな音で聴きたいと思っていた。iPodをAVアンプに繋げばそれは綺麗な音楽が聴けるけれど、生憎とオーディオシステムとPCとは別の部屋にある。PCで作業をしながら音楽を聴くにはデスクトップオーディオを構築する必要がある。
もともとのオーディオ好きが功を奏して、使っていない小型のスピーカーが3セット。あとは小型のデジタルアンプを買えば良いだけだったのだが、なかなか中華アンプに手を出す気になれぬまま過ごしてきた。
1か月前にFostexが新型のデジタルアンプ(AP20d)を発売することを知り、「Fostexなら大丈夫だろう」と購入してみた。手のひらサイズのアンプはいったいどんな感じだろう?大きなアナログアンプで育った世代なので、その性能はまったく想像もつかない。
使わずにクローゼットに保管してあった小型スピーカーたち…さてどれを使ってみようか。B&WとALRとDENONの中からDENONのSC-M53を選び出しアンプに繋げてみる。
ほぉ…これはなかなか良い感じで音楽が聴ける。オーディオとして考えればかなり耳障りな音ではあるが、これまで使っていた小さなアクティブスピーカーとは全く次元が違う音であることは間違いない。いわゆるエージングが進むか、さもなくばイコライザーソフトで調整できる範疇の問題だろう。
SC-M53で感じた耳障りな感触が消え、とても聴きやすい音色だ。我が家のデスクトップ・オーディオのスピーカーはEntry Sに決定だ。
B&Wならばもっと良い音になるのかもしれないが、いかんせんCM2はデスクトップ・オーディオ用としては大きすぎる。
それにしてもこのデジタルアンプ、なかなか良い買い物だった。テレビの外部スピーカー用にもう1つ買っても良いかもしれない。
これまで使っていた小型アクティブスピーカーは嫁さんのPCに繋ぐことにした。いままではモニター組み込みのちゃっちいスピーカーで聴きながら「これで十分」と言っていた嫁さんだが、こちらも良い音になったと嬉しそう。
……そういえば、ピュアオーディオ用に立派なDACもクローゼットのどこかで眠っている。これを使えばいったい音質はどうなるだろうか。でもそのDAC、デスクトップにおけるような大きさじゃないけど…。
これまで使っていた小型アクティブスピーカーは嫁さんのPCに繋ぐことにした。いままではモニター組み込みのちゃっちいスピーカーで聴きながら「これで十分」と言っていた嫁さんだが、こちらも良い音になったと嬉しそう。
……そういえば、ピュアオーディオ用に立派なDACもクローゼットのどこかで眠っている。これを使えばいったい音質はどうなるだろうか。でもそのDAC、デスクトップにおけるような大きさじゃないけど…。
物は試しということで、DACを探し出してきてSPDIFでPCと繋げてみた。このDACは20年ほど前に親交があったオーディオ好きの方から譲っていただいたもの。Birdland Audio ODEON Liteという定評のあるDACに、その方が手を加えた逸品。経年変化でフロントパネルの文字はかすれて消えかかっているけれど、通電したところ問題なく動作した。
動作した…どころの話ではなかった。マザーボードのサウンド出力端子に直結したときと同じ音源とは思えない素晴らしい音が出てきた! これを使わない手はない!!
この音を目を閉じて聴いていたなら、PCから出力しているとは到底思えない。いやはや、これはとんでもないお宝を掘り起こしてきたものだ。デジタルくさい硬さがなく、それでいて記録された音が余すところなく聴こえている感じだ。最近オーディオを始めた人にとっては触れるとスパッと切られてしまうかのような尖った音ではないので違和感を感じるかしれないが、この音はオーディオ黎明期からレコードで楽しんできた人間にとっては至高とも感じられる。
譲っていただいたときに本来のオーディオシステムに組み込んだが、当時はDACの有無でそれほど差は感じられなかった。ところがPCオーディオに組み込んでみて初めてその凄さを思い知った。これほど音が変貌するとは、ただただ驚くばかりだ。それは単に16bit/44kHzサンプリングを24bit/96kHzにアップコンバートしているからという訳ではないだろう…本当に聴き疲れのしない柔らかいアナログ的な音に変換されるのが何より嬉しい。
譲っていただいたときに本来のオーディオシステムに組み込んだが、当時はDACの有無でそれほど差は感じられなかった。ところがPCオーディオに組み込んでみて初めてその凄さを思い知った。これほど音が変貌するとは、ただただ驚くばかりだ。それは単に16bit/44kHzサンプリングを24bit/96kHzにアップコンバートしているからという訳ではないだろう…本当に聴き疲れのしない柔らかいアナログ的な音に変換されるのが何より嬉しい。
しかしこのDACは図体がデカくてデスクトップには置き場所がない…仕方がないのでデスク下の床にインシュレーターをかまして置くことにした。
昔はHTPCを否定する人が多かった。いまや私も面倒くさくてHTPCなど使っていないし、すっかり廃れた感がある。同じようにPCオーディオに懐疑的な人も多いに違いないが、そのポテンシャルを知らずして否定してしまうのは余りにも勿体ない気がする。
マザーボードを不注意で壊してしまった時の後継にASUSのH170 PRO GAMINGを選んだ。もっと下位ランクのマザーボードにしようかと思ったが、大して価格が変わらないのでPRO GAMINGに決めたのだが、今となってはその決断は正解だった。このマザーボード、名前の通りゲーマー用のマザーボードのようだが、音響面にもそれなりの配慮がされている。なによりSPDIF出力端子を持っているというのが素晴らしい。
というわけで我が家のPCオーディオは、
マザーボードを不注意で壊してしまった時の後継にASUSのH170 PRO GAMINGを選んだ。もっと下位ランクのマザーボードにしようかと思ったが、大して価格が変わらないのでPRO GAMINGに決めたのだが、今となってはその決断は正解だった。このマザーボード、名前の通りゲーマー用のマザーボードのようだが、音響面にもそれなりの配慮がされている。なによりSPDIF出力端子を持っているというのが素晴らしい。
というわけで我が家のPCオーディオは、
- 自作Windows10マシン(マザーボードH170 PRO GAMING)
- Birdland Audio ODEON Lite(PCとSPDIF接続)
- Fostex AP20d
- ALR JORDAN Entry S
という構成で完成ということになった。
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