白川郷

白川郷

間が空いてしまいましたが、白川郷の写真を…

ずっと前から行きたかった場所の一つが、飛騨高山と白川郷でした。雪の中の合掌造りの家々を写真に撮れたら最高なのですが、仕事の都合で冬に休暇を取れないので、晩秋に旅行です。

白川郷の湯

名古屋から数時間の高速バス移動。到着した白川村は本当に山間の狭い土地にありました。キャリーケースをガラガラと曳きながら、今夜の宿に荷物を預かった貰いました。

宿は古民家ではなく、新しい旅館タイプの宿。古民家は寒そうだし、なにより家が持つ歴史が夜になると怖いという嫁さんの希望です。
ちなみに、嫁さんは大浴場で一緒になった海外からの女性から「私たちは古民家に泊まるのよ」と言われたそうです。日本人でもちょっとためらう感じの古い日本家屋…翌日お会いしなかったので感想は聞けませんでした。

展望台からの白川郷

展望台行きのバスに乗り、高台の上から眺める白川村…本当に小さな箱庭みたいです。でもそれが良いんですよね。日本の原風景みたいで、何もないことが最高の景色です。

ここが真っ白になると、それはまた綺麗な景色なんでしょうね。

合掌造り
村の中には有名な合掌造りが点在しており、散歩がてらに歩いて見て回るのですが、1時間程度で村を一回りで。昼間は観光バスでやってくる観光客で賑わっていますが、夕暮れが近づくころには人影もまばら…見て回る場所が本当に狭いので、村に宿泊する人は少ないようです。

合掌造りの内部

いくつかの合掌造りの家は、見学料を払えば内部を見せてもらえます。私たちは村で一番大きな家を拝見しました。

豪雪に閉ざされる厳冬期にこの家ではさぞかし寒かったろうと思います。4層構造の家の中は、2階から上が作業場になっており、当時使われた器具が所狭しと並んでいます。

少し離れた場所に暮らしているという、家の関係者が色々とお話をしてくれました。(店員みたいにくっ付いては来ません。私たちが拝観を終えて家から出るときに、こちらから話しかけてお話を伺いました)

とにかく火の気がいちばん注意するところだそうです。火の手が上がると周囲へも延焼してしまうので、村の中は歩きタバコなどもってのほかだそうです。なんでも子供の頃に大火事があって、狭い盆地が真っ赤になって、それはそれは恐ろしい光景だったと…。

五平餅とみたらし団子
村には小さな農協スーパーが一軒ありましたが、当然コンビニなどありませんし、お洒落なレストランもありません。もしもそんなものがあったら、この村の価値はガクッと下がってしまうでしょうね。太陽とともに生活する…日が昇れば起き、日が沈めば寝る…人も自然の一員です。

そんな鄙びた村の中で、ちょっとお腹が空いてきたので…五平餅とみたらし団子で少し空腹を満たします。五平餅は焼き加減が良くてカリッとした触感は最高でした。みたらし団子は…嫁さんが食べたのですが、「何度でも食べたい」そうです。

さるぼぼ
さるぼぼ…このあたりの民芸品だそうです。天然痘予防効果があると信じられた赤い布で我が子を守ろうとしたのが起源らしいです。顔がない理由も諸説あるそうです。
「顔がある方が良い」という人もいるそうですが、私は顔がない方が好きですね。自分がイメージする顔を投影すると楽しいですから。

私は小さなストラップを買い求めてきました。車につるしておけば「難が去る」の御利益があるんじゃないでしょうか。

紅葉も盛りが過ぎて…

紅葉は半月ほど前がピークだったそうです。私たちが里を後にした1週間後には雪が積もったようです。これから大変な季節がやって来るのでしょうね。

私たちは美味しいご飯を食べてグッスリと寝て、最終目的地である高山へと向かいます。